
日産自動車(横浜市西区)は8日、多目的スポーツ車(SUV)「エクストレイル」を一部改良し、販売を開始した。高速道路の同一車線で自動運転する独自技術「プロパイロット」をオプションで搭載できるモデルを投入。グローバル本社での発表披露会で、国内事業担当の星野朝子専務執行役員は「目的地でとことん遊び尽くし、帰りはプロパイロットでストレスなく帰宅する夢の車を体験してほしい」と話した。
プロパイロットの搭載は昨年8月に発売したミニバン「セレナ」に続き2車種目。新型エクストレイルの「20X」グレード(254万8800円~)に搭載可能で、車線逸脱防止支援システムや後退時の車両検知警報などの安全機能をセットにしたオプション価格は約14万円。
このほか、鍵を携帯した状態なら後部バンパーの下に足先を入れて引くだけでバックドアを開閉できる機能も装備。両手がふさがっている際も荷物の収納を容易にした。
星野氏はプロパイロットに関し「自動運転の火付け役で、日産自慢の技術」と強調。今年後半に国内で投入する電気自動車・新型リーフにも搭載予定で、「革新的技術を幅広い車種に対応させていく。期待してほしい」と語った。
エクストレイルは2000年に初代モデルを発売。これまでの国内累計販売台数は約59万台。