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県内上場企業の10年度予想は3年ぶりの増収増益、浜銀総研まとめ/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2010年5月20日(木) 22:35

県内上場企業の業績回復の足取りが確かなものになりつつある。浜銀総合研究所が20日発表した上場85社の2010年度決算予想の集計は、3年ぶりに増収増益となる見通しとなった。リーマン・ショック以降のコスト削減効果が寄与する上、好調な新興国向け輸出がけん引する形で、全業種の収益性が高まる。

集計によると、売上高の総額は09年度比6・5%増、経常利益は56・9%増となる見込み。同総研は「09年度に取り組んだ設備投資抑制などのコスト削減効果が出てくる」と分析。上場企業の回復基調は下期には中小企業にも波及するとみている。

製造業は売上高8・7%増、経常利益は2・4倍に増える。半導体需要の世界的な回復を受け、赤字が続いていた電気機械は黒字に転化する予想。一般機械も赤字から脱却する。自動車・部品は黒字幅が拡大する見通し。非製造業も売上高3・6%増、経常利益14・8%増の予想になった。

増益か黒字転化を見込む企業は70社に上り、全体の8割を超える。このうちブックオフコーポレーション、ユニプレス、テクノメディカ、富士通ゼネラル、日本電産トーソク、NECモバイリングの6社は過去最高益を見込んでいる。「今後、上方修正する企業も増えそう」(同総研)という。

決算発表の場でも前向きな発言が目立った。芝浦メカトロニクス(横浜市栄区)は「設備投資は回復基調。特に液晶関連の投資は本年度にピークを迎える」と黒字転化に自信を見せた。ほかにも「国内は緩やかな伸びを見せている」(アマノ)、「昨年度の第3四半期から底を脱しつつある」(アンリツ)などの景況認識が相次いだ。

09年度は全産業で売上高14・2%減、経常利益1・4%減だった。だが回復の兆しが見え始めた下期は経常利益が08年度下期の7・2倍となった。

調査は県内に実質本社を置く3月期決算企業(金融と新興市場を除く)が対象で、内訳は製造業58社、非製造業27社。

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