富士ソフト(横浜市中区)は18日、ネットワークを通じてソフトウエアを共同利用するクラウド型ビジネスなどの分野でマイクロソフトと協業することを明らかにした。都内で白石晴久社長とマイクロソフト日本法人(東京都渋谷区)の樋口泰行社長が共同会見し発表した。
マイクロソフトのクラウド型サービスを導入する際の支援などを担う。富士ソフトが扱うマイクロソフト製品メニューも現状の4種類から13種類に大幅に増強。4月にはアキバプラザ(東京都千代田区)に、製品を実際に体験できる「マイクロソフトソリューション&クラウドセンター」を開設する。
富士ソフトは、マイクロソフトと覇権を争う米グーグルとの間でもクラウド製品の販売代理店契約を結んでいる。会見で白石社長は「当社は独立系。品ぞろえを強化し客のニーズに応えていく。今回は有力なベンダーとの協業が加わったという認識」と話した。マイクロソフト関連の売上高を、2012年度には10年度の3・5倍にする見通しも示した。
樋口社長も「企業内設置型とクラウド型を融合しニーズに柔軟に対応する。富士ソフトとは深い親和性があり、クラウド時代に、より強い協業を展開したい」と協力関係を強調した。
富士ソフトは1990年代のウィンドウズ普及期からツール開発やライセンス販売などを手掛けており、2005年にゴールドパートナーに認定されている。
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