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景気回復の前提整う? 県内上場87社の通期業績予想で4分の1が上方修正/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2010年2月19日(金) 23:03

浜銀総合研究所は19日、2010年3月期連結決算の県内上場企業87社について、通期業績予想の修正状況を発表した。それによると、景気が底を打ったとされる第2四半期以降、経常損益の段階で上方修正した企業は4分の1となった。同総研は「大企業が利益を確保するという景気回復の前提条件が整ってきた」とみている。

上方修正したのは23社。うち19社は利益幅が拡大する見通しで、赤字幅の縮小は3社、赤字を脱して利益を出す見込みになった企業も1社あった。下方修正したのは10社にとどまった。

23社のうち17社が製造業で、人件費などの固定費削減を進めた自動車・部品、電気機械の業種が目立った。10年1~3月期も引き続き回復するとみている。

ただ、実額でみると、集計企業全体の売上高は前年比13・7%減、経常利益も11・1%減と低水準。「リーマン・ショック後の落ち込みを引きずった上半期をカバーできない」(同総研)という状況のまま通期を終えることになる。

09年10~12月期の集計は、売上高が前年比10・9%減の1兆8399億円となったが、製造業全業種で減収幅は縮小した。経常利益は650億円と2四半期連続で黒字を維持した。

調査は県内に実質本社を置く3月期決算企業(金融と新興市場除く)の製造業60社、非製造業27社を対象とした。

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