東京応化工業(川崎市中原区)が9日発表した2017年3月期連結決算は、減収減益だった。売上高は前期比1・3%減の887億6400万円、営業利益は20・0%減の99億5400万円、純利益は17・8%減の63億4300万円だった。
売上高は、主力の材料事業のうち高純度化学薬品部門で、半導体や液晶ディスプレー用のフォトレジスト付属薬品が、北米やアジア地域を中心に不振だったことなどが響いた。売上高の不振に加え、円高によるマイナス影響や積極的な設備投資による減価償却費の増加などで減益となった。
同社は決算期を12月31日に変更予定で、17年12月期の業績予想は、売上高が888億円、営業利益が84億円、純利益が49億円を見込む。同社は「半導体市場は総じて堅調なので、研究開発への設備投資の成果を還元したい」としている。