横浜・みなとみらい21(MM21)地区の「日本丸メモリアルパーク第2期整備」計画が、事実上凍結される見通しになった。計画地にある暫定施設「よこはまコスモワールド」西側部分は、少なくとも2011年度までは営業を継続することになる。
事業推進している横浜市港湾局が、財政逼迫(ひっぱく)を理由に10年度予算案の概算要求に第2期整備の関連予算を計上しない方針を固めた。
第2期整備は、コスモワールドのサイクルモノレールなどがある西側の約1・5ヘクタールについて、約7億円を投じ遊歩道や広場を設ける計画。西側は10年間の暫定利用施設で、今年3月が利用期限だった。市は当初、第2期整備に09年度の着工、10年度の運用開始を目指していた。
港湾局は「景気低迷で税収が減少している。新規事業は難しい」と説明。設計の発注は早くとも2年後の11年度になる見通しだが「現状では11年度以降もめどが立っていない」と事実上凍結に追い込まれている。
すでにコスモワールドを運営する泉陽興業(大阪市)に見送りの方針を伝え、2年間(11年3月まで)の延長契約を締結している。泉陽興業は「子どもが楽しめる遊園地はどんどん減っている。地区のにぎわいという視点からも継続はうれしい」としている。
観覧車などがある東側も暫定利用施設だが、今年3月に契約を3年間延長している。
日本丸メモリアルパーク第1期整備は、帆船日本丸や横浜みなと博物館(旧横浜マリタイムミュージアム)のリニューアルで、今年4月に完了している。
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