相模鉄道は横浜駅西口の大型地下街「ザ・ダイヤモンド」を改装する計画の検討に入った。2011年度をめどにリニューアルを始めたい考え。横浜駅西口周辺の改造計画の進展をにらみ、集客力の底上げを狙う。
「ダイヤモンド地下街」として1964年開業。現在は食品スーパー1店と専門店151店が入居している。バスターミナルに直結する好立地で、1日平均の人員の出入りは40万人に上る。
客の活発な流動で高い店舗効率を誇り、08年度の総店舗売上高は306億円。ただ05年度と比べ40億円落ち込むなど減収傾向が続き、底上げが課題となっていた。
相鉄グループは横浜駅に直結する商業ビル「相鉄ジョイナス」の改装にも02年度から着手し、順次リニューアルを進めてきた。集大成として今月27日、主力の1階部分をグランドオープンさせ、集客力の強化を図る。地下部分がつながるジョイナスとの間で、利用客の回遊向上も促す構想だ。
鳥居真・相鉄社長は地下街改装について「1年半後をめどにやりたい」とした上で、ジョイナスを含めた商業施設運営では「ファッションセンスを重視し、良い店を絶えず入れ替えていく」としている。
横浜駅周辺の改造をめぐっては今年3月、横浜市が駅周辺の再開発などで構成する計画の素案を、行政や民間でつくる検討委員会に提示した。年内に細部を詰めた計画の取りまとめを目指す。
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