横浜税関が25日発表した横浜港貿易速報によると、5月の輸出は3947億円(前年同月比47・8%減)、輸入は2088億円(37・2%減)だった。輸出は8カ月連続、輸入も7カ月連続のマイナス。
輸出は主力の自動車が562億円(65・1%減)と大きく落ち込み、全体を引き下げた。昨秋からの急減ペースは鈍ったものの上昇の兆しが薄く、底ばい状態が続いている。
地域別では中東向けが「昨年の同時期に盛んだったことによる反動」(同税関)で87・9%減らした。米国向けも36・3%のマイナスとなっている。
自動車部品の輸出も45・1%減、建設用・鉱山用機械も71・9%落ち込んだ。重電機器は米国向けの発電機などが伸びて6・3%増えた。
輸入は中南米からの銅を中心に、非鉄金属が109億円(77・2%減)と減らした。天然ガス・製造ガスも118億円(47・3%減)だった。
地域別動向は中国が輸出入とも7カ月連続で減少。アジア新興工業国・地域(NIES)への輸出も自動車が不振だった。
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