横浜税関が22日発表した9月の横浜港貿易速報によると、輸出額は前年同月比0・4%減の5634億円で、2カ月ぶりに減少した。スマートフォン(多機能携帯電話)の筐体(きょうたい)を製造する金属加工機械が引き続き不調だったことなどが主な要因。
輸出の主要品目では米国や中国向けが引っ張り、自動車が同17・4%増の1261億円で2カ月連続の増。一方でメーカーが現地調達を進める自動車部品が同3・3%減の353億円で2カ月ぶりに減少した。
不調が続く金属加工機械は同42・2%減の219億円で、9カ月連続で減少。またメーカーが積み出し港を変更したなどの理由から、デジタルカメラなどの映像機器も同91・5%減の9億円で7カ月連続の減となった。
一方、輸入額は同24・5%増の3602億円と大幅に伸び、6カ月連続で増加した。地域別でもEUや中国、ASEANなど全体的に増加した。
輸入の主要品目では原油・粗油が同3・3%増の316億円。同39・0%増の301億円だった天然ガス・製造ガスはオーストラリアやマレーシアからの液化天然ガス(LNG)が伸びた。また衣類・付属品は中国やベトナムからの女性用レギンスや男性用下着などが伸び、同49・3%増の243億円と大幅に増加した。
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