横浜税関が25日発表した2013年上半期(1~6月)の横浜港貿易速報によると、輸出額は3兆3137億円(前年同期比6・2%減)で、2期連続の減少となった。同税関は横浜港の主要相手国である中国経済の減速などが大きく響いたとみている。
国別でみると、中国向けの輸出額は同20・7%減の5956億円で、スマートフォン(多機能携帯電話)製造向けなどの金属加工機械や、自動車などの落ち込みが響いた。欧州連合(EU)向けも同15・1%減の2321億円。現地生産へのシフトが進んだ影響で、自動車やプリンターのトナーなどの輸出が減少した。
景気の回復基調が続く米国向けは同22・8%増の5348億円で4期連続の増加だったが、中国やEUなどの減少をカバーできなかった。輸入額は同7・0%増の1兆9983億円で2期ぶりに増加に転じた。中国からの衣類が増加したほか、円安進行で火力発電の燃料として使われる天然ガスの輸入額が膨らんだ。
同日発表した6月の横浜港貿易速報は、輸出額が同3・1%減の5903億円、輸入額は同1・4%増の3166億円だった。
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