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生命科学展示会きょうまで都内
VR利用、iPS細胞技術…県内企業光る存在感

経済 | 神奈川新聞 | 2017年4月21日(金) 02:00

VR技術を活用し、腹腔鏡での胆のう摘出手術を3次元画像で疑似体験できるスリーディーの技術
VR技術を活用し、腹腔鏡での胆のう摘出手術を3次元画像で疑似体験できるスリーディーの技術

 生命科学分野で国内最大級の総合展「ジャパンライフサイエンスウィーク」が21日まで都内で開催中だ。再生医療などの最新テーマに関するものや医療現場の効率化などに役立つ技術・製品が多く、県内関連メーカーも光る企画力やものづくりで存在感を示している。

 「ゲームやアミューズメント分野で注目されている最新技術だが、産業用途でもっと活用の幅があることを示したい」。そう話したのはVR(仮想現実)の技術を利用し、腹腔(ふくくう)鏡での胆のう摘出手術を再現するシミュレータを参考展示したスリーディー(横浜市港北区)の担当者だ。

 同社は自動車部品大手、デンソーの子会社で車載ディスプレーのグラフィック表示技術などを手掛ける。今回は得意の3次元(3D)画像の生成・解析技術を医療分野に応用しようと大学の支援を受け開発。

 シミュレータは体内を模した3D画像をモニターで見ながら特殊なスティックを動かして操作する。手術の流れを確認できるだけでなく、膜を剥がしたり、切ったりといった触感がスティックを通じてリアルに伝わようにしたのが特徴だ。

 研修医の技術向上に役立ててもらうことなどを想定し、担当者は「要望に応じた手術環境を提案できる。同様の先行品は高価なため、価格面も競争力を発揮していきたい」とした。

 会場内では、再生医療に使われ、社会的関心も大きいiPS細胞(人工多能性幹細胞)に関連した多様な技術も披露された。光源装置メーカーのレボックス(相模原市中央区)は培養装置などを手掛けるエイブル(東京都)との共同開発で、iPS細胞を液体の中で培養させながら、モニターで観察できるようにしたシステムを出展した。

 光の当て方を工夫することで液中を高速で浮遊する微細な細胞をカメラで捉えられるようにしたもので、同社は「iPS細胞を大量に培養する手法の確立に寄与できれば」と説明。ソフトウエア上で定期的に細胞の様子を静止画で自動保存する機能も備え、「培養工程の省力化でも役立てられればいい」と話した。

 製品自体でなく、技術をライセンス販売する提案も目立った。診断や治療で使われる医療機器は法に基づく製造や販売の申請・承認などが必要だが、実績を持つ医療機器メーカーに最終製品化を委ねることで、技術参入がしやすいためだ。

 富士通とパナソニックの半導体部門の一部が統合して設立されたルーツを持つソシオネクスト(横浜市港北区)の展示もその一例。タブレット端末などにケーブルレスで情報を送れる小型超音波装置や、連続血圧計などの技術モデルを紹介。診察室での操作性の良さや遠隔・在宅医療での携帯の便利さを売り込んだ。

 担当者は「医療機器メーカーの要求に応じ、さらに端末を小型化するなど仕様や性能を進化させられる。保有技術の活路を見いだしたい」と話していた。


通信機能を持ち、タブレット端末などに情報を送れるようにしたソシオネクストの小型超音波装置=東京ビッグサイト
通信機能を持ち、タブレット端末などに情報を送れるようにしたソシオネクストの小型超音波装置=東京ビッグサイト

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