1. ホーム
  2. ニュース
  3. 経済
  4. 夢は緑潤うアフリカ 厚木の企業が人工土壌開発、雲仙普賢岳で実績/神奈川

夢は緑潤うアフリカ 厚木の企業が人工土壌開発、雲仙普賢岳で実績/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2013年6月4日(火) 12:34

乾燥した「ヴェルデナイト」(左)をぬらすと高い保水力があることを説明する田野島社長=パシフィコ横浜
乾燥した「ヴェルデナイト」(左)をぬらすと高い保水力があることを説明する田野島社長=パシフィコ横浜

天然素材を用いた人工土壌を開発した厚木市の女性社長が、砂漠化が進むアフリカの大地を緑で潤す夢を抱いている。22年前に大火砕流が起きた長崎県・雲仙普賢岳の被災地を緑化した実績もある。「野菜や穀物を育ててもらうことで、食料自給率を少しでも高めたい」と話している。

砂漠を畑に変える取り組みを模索しているのは、人工土壌「ヴェルデナイト」を販売するヴェルデ(厚木市金田)の田野島昭子社長(69)。炭化した水ゴケの一種ピートモスと、工業用の粘土として使われるモンモリロナイトという2種類の土を混ぜ合わせて開発した。

高い保水性と保肥性を兼ね備え、脱水をして圧縮成型することで軽量化することに成功した。

1995年春には、普賢岳の麓に在来植物の種を固めたヴェルデナイトと肥料を入れた麻袋をヘリコプターから投下。田野島社長は「火山灰に覆われた土地に芽が吹いてしっかりと根を張るまで、ヴェルデナイトが風や野鳥から種を守っていた」と説明する。

軽くて扱いやすいという特性を生かし、無農薬栽培に取り組む野菜工場でも活用されている。モンモリロナイト特有の性質で連作障害の影響を受けないことから、東日本大震災で被害を受けた岩手県陸前高田市ではハウス栽培で6毛作に挑戦する青年が現れた。

田野島社長のまなざしは国内にとどまらない。「食料不足というアフリカが抱える社会課題を解決したい」と、第5回アフリカ開発会議(TICAD)の公式イベント「アフリカン・フェア2013」に出展。セーシェル政府との間に野菜工場を建設する話が持ち上がった。

「ゆくゆくは難民キャンプで農業ができるようにしたい。援助を受ける側の人であっても、きちんとした土壌があれば自立できる」と普及に意欲を見せている。

【】

火山に関するその他のニュース

経済に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング