紳士服のAOKI(横浜市都筑区)は2日、春夏の新商品「ウルトラクロススーツ」を発表した。上下同じ色のスーツとして着たり、色を組み替えてジャケットとパンツスタイルで着たりすることができるのが特徴。清水彰社長は「コンセプトは着回し無限大。スーツとジャケットの双方のメリットを生かした今までにない商品」と話している。
開発の背景に、東日本大震災以降のクールビズの浸透がある。職場でカジュアルな服装が広まる一方、商談や急な来客などの際、気軽に着用でき、きちんとした印象を与えるジャケットの需要が高まっている。AOKIでも昨年4~7月のジャケットの売上高は既存店ベースで前年比25%増だったという。
ウルトラクロススーツは紺、ベージュ、黒、グレーの4色で展開。2着そろえれば4通り、4着そろえれば16通りの着回しが可能となる。価格は上下1万9800円から。主なターゲットは40~50代のビジネスマンで、発売初年度の売上高目標は約20億円としている。
都内で開催した発表会では清水社長とAOKIホールディングスの田村春生副社長がモデル役を務め、新商品をアピールした。
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