小田原駅東口の駅前広場に面した専門店ビル「箱根登山ベルジュ」が、31日午後6時で閉館する。3階の特設会場では、周辺のかつての姿や小田原の街並みを収めた写真が展示されている。
1959年に「箱根登山デパート」として開業し、80年にベルジュに衣替えした。郊外型大型店の進出が始まった93年以降、売り上げが減少傾向となり、建物の老朽化も進んでいた。9階建て(地下1階)で、延べ床面積5136平方メートル。現在は飲食店や眼鏡店などが営業している。
写真展では、半世紀余りに及ぶ同ビルの歴史、駅周辺や旧市役所などを写した約50点が並ぶ。現在の様子と合わせて展示されているものもある。担当者は「かつての写真を見て、懐かしんでほしい」と話している。
所有者の箱根登山鉄道によると、「閉館後の取り壊しは決まっているが、時期は未定。新しい施設の建設についても検討中」としている。
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