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三菱重工が「洋上発電」市場に参入、油圧式風車を開発/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2013年1月25日(金) 00:20

三菱重工業は24日、2015年をめどに洋上風力発電市場に参入すると正式に発表した。風車と発電機をつなぐ駆動部分を油圧式にする新技術を採用したことで、風車を大型化する際の課題だった信頼性や保守性が格段に向上した。油圧式風車は世界で初めてで、同社横浜製作所(横浜市金沢区)で今月から試験運転が始まった。

同社が買収した英ベンチャー企業「アルテミス」の油圧システムのデジタル制御技術を基に、三菱重工が培ってきた伝統的な油圧技術と融合させて油圧式風車を共同開発した。

横浜で試験運転する風車は従来の機械式を改造したもので出力は1500キロワット。並行して洋上での設置を前提に7千キロワット級の大型風車の開発を進めており、今年8月には英国に陸上実証機1基を設置、14年内には福島沖に浮体式の洋上風車2基を試験的に設置する計画だ。

従来の機械式風車は複雑なギアやレアメタル(希少金属)を材料にした磁石を使った特殊な発電機などを使っており、大型化には技術面やコスト面で課題があった。油圧式は回転数をデジタル制御することで安定した高い電力品質が得られる上、構造が比較的シンプルで信頼性が高く、大型化が容易という。

同日、東京都内の同社本社で会見した洋上風車開発プロジェクト室の宇麼谷(うまや)雅英室長は「機械式では風車本体に全体の2割、保守に2割の費用が必要とされる。油圧式は本体の価格を抑えることができるほか保守の回数が減ることでコスト競争力に優れている」と説明した。

海上の風は安定しており風車を大型化すれば発電効率が高くなることから、主なメーカー間で大型化に向けた開発競争が進んでいる。他社は機械式などの6千~8千キロワット級の大型風車を開発中という。

油圧式風車の開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構(川崎市幸区)の支援を得た。伊藤正治主任研究員は同日の会見で「油圧式風車は画期的な技術で、従来の風車技術の限界を超えるものだ」と評価した。

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