民事再生手続き中の小型モーター製造会社シコー(大和市)は今月末、携帯電話用モーター事業を中国の自動車部品メーカー、上海泰隆汽車装飾有限公司グループに譲渡する。シコーによると、4日までに譲渡契約を締結した。譲渡金額は約3億7400万円。
28日に事業譲渡を行い、2013年1月15日までに再生計画案を提出する。譲渡対象の資産には本社土地建物も含まれるという。
民間信用調査会社によると、泰隆は自動車トリム、アルミ製品、プラスチック製品の製造を手掛けるメーカー。グループ全体の年商は400億円。国内ではシャープや東芝、三菱電機などと取引を行っているという。
シコーは、今年8月に民事再生法の適用を東京地裁に申請。ベアリング大手ミネベアから支援を受けるとしていたが、成立に至らず、泰隆と協議を進めていた。
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