神奈川トヨタ自動車がまとめた9月の県内新車登録台数(軽自動車除く)は、前年同月比7・7%減の2万163台となり、13カ月ぶりに前年を下回った。昨年9月が各社の生産が東日本大震災から復旧した月であったことに加え、エコカー補助金申請の受理が9月21日に終了したことなどが響いた。販売現場では今後も販売の反動減を懸念している。
大きな割合を占める乗用車市場の登録台数は同0・3%増の1万2150台。3ボックス車などが苦戦する中、2ボックス車とスポーツ&スペシャリティー車が前年を上回った。
2ボックス車では、乗用車でベストセラーカーとなった日産の新型「ノート」やトヨタの「アクア」がけん引。スポーツ&スペシャリティー車では、トヨタの「86(ハチロク)」などが数字を伸ばした。
東日本大震災の復興需要などが出ている小型トラック市場(商用バンを含む)も同5・2%増の1740台と8カ月連続で前年を上回っている。
一方、RV(多目的レジャー車)市場の登録台数は5603台と同25・6%減少。ミニバンやキャブワゴンなどが前年を大きく下回り、全体の登録台数を押し下げた。
神奈川トヨタによると、「2010年9月にエコカー補助金が終了した際も反動で販売が落ち込んだ。需要の先食い効果があり、今回も落ち込むのは必至」という。「消費税増税も控えており、自動車取得税などの撤廃を検討してほしい」と話している。
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