
リゾートトラスト(本社名古屋市)の高級会員制リゾートホテル「エクシブ湯河原離宮」が31日、湯河原町宮上の旧天野屋旅館跡地でオープンする。1973年創業の同社の47番目のホテルで、エクシブシリーズ25施設のうち「離宮」を冠するホテルは京都、有馬、箱根に次ぐ4施設目。
敷地約3万千平方メートルに、地上4階建て地下3階の4棟で構成され、187室723人を収容可能。「琳派モダン」をテーマに黒や金、白金をあしらった落ち着きの中にも華やかなデザインで統一されている。会員権価格帯は570万円(13泊保証)~3550万円(26泊保証)で、6割近くは販売済みという。
天野屋旅館は明治初期開業の老舗旅館で、全国の名木を多用し箱根の大工が手掛けた凝った造りから国登録有形文化財になっていた。2005年の閉館後にリゾートトラストが取得、構想に9年を要し14年10月に着工していた。
27日に冨田幸宏町長ら関係者約200人が出席して内覧会が行われ、同社の伊藤勝康社長は「湯河原の住民として一緒に発展していきたい」とあいさつした。