横浜銀行は、同行のスマートフォンアプリ「横浜銀行残高照会アプリ」の機能を拡充し、同行以外の銀行や証券会社などの取引状況も表示するサービスを28日までに始めた。最新のIT技術を金融分野に生かす「フィンテック」への取り組みの一環で、顧客の利便性向上を図る狙い。個人資産管理アプリを提供するベンチャー企業、マネーツリー(東京都渋谷区)と連携した。
同社は国内約2600社の銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどのデータを一元化してシステムと接続する仕組みを構築している。今回のサービス拡充では、利用者が取引のある金融機関の口座情報などを登録すると、取引状況がリアルタイムで確認できるようになった。
横浜銀行残高照会アプリは、同行の普通預金口座とキャッシュカードを持っている人が預金残高と取引明細の照会ができるサービス。2015年10月の提供開始後、13万件以上ダウンロードされているという。今夏以降には入出金を計算し、家計簿を自動作成する機能なども付加する予定。