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社史グランプリ“最高位”にアサヒビール、江ノ電は部門トップ、県立川崎図書館などの企画/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2012年6月19日(火) 13:32

部門別にノミネートした社史を展示した県立川崎図書館の会場
部門別にノミネートした社史を展示した県立川崎図書館の会場

国内有数の会社史(社史)の所蔵で知られる県立川崎図書館(川崎市川崎区)と大阪府立中之島図書館(大阪市北区)の共同企画「社史グランプリ」の投票結果が18日までにまとまり、アサヒビールが各部門を通じた“最高位”に決まった。県内からは江ノ島電鉄の社史が部門トップに選ばれた。

社史グランプリを選ぶ東西図書館投票は今回が初めて。県立川崎、府立中之島の両図書館は開館以来、それぞれ「工都」、「商都」に立地する特性から、社史の収集に力を入れてきた。県立川崎の所蔵は1万5千冊を超える。両図書館で社史収集、研究などに携わっている司書の発案で、非売品のケースが多い社史の魅力を広く知ってもらおうと、共同企画を実施することになった。

投票の対象は2010年以降に刊行された社史で、部門別のノミネートは(1)美しさを求めて(アサヒビール、江戸清など)(2)線路は続くよ(江ノ島電鉄、近畿日本鉄道など)(3)ぴったり百年史(松坂屋、日本水産など)(4)暮らしを支える(本田技研研究所、塩野香料など)(5)文化を伝えて(東京書籍、日本図書普及など)―の五つ。

5月11日から館内に展示、今月13日までの投票総数は川崎444票、中之島307票の計751票だった。各部門のトップは▽美しさを求めて アサヒビール▽線路は続くよ 江ノ島電鉄▽ぴったり百年史 王子製紙▽暮らしを支える 本田技研研究所▽文化を伝えて 東京書籍―となっている。

最高位のアサヒビールの社史「アサヒビールの120年 その感動を、わかちあう」に対しては、投票した人から「章ごとにその章を表現する写真が斬新」「ビール以外の事業案内も充実し面白かった」などの意見があった。江ノ島電鉄の「江ノ電ぶらり旅」については、「地元の電車でなじみが深い。表紙のさまざまな写真がインパクトがある」「電車への愛情を一番強く感じた」など、鉄道ファンの思いが寄せられた。

県立川崎図書館は7月11日まで、各部門の1位の社史を中心にした関連の展示を行っている。

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