18日までに出そろった県内製造業の上位10社(売り上げ規模順)の2013年3月期・連結決算予想は、10社中9社が増収増益となる見通しとなった。新興国を中心とした海外事業の強化に加え、国内は東日本大震災の復興需要で受注増につながるとみている。
3月期決算の上位10社は、日産自動車(日産車体含む)とJVCケンウッド、パイオニア、富士通ゼネラル、ニッパツ、ユニプレス、プレス工業、アマダ、岡村製作所、協同飼料。
ユニプレスを除く9社が13年3月期は売上高、営業利益ともに前期実績を上回る増収増益を予想する。10社合計の売上高は9・9%増、営業利益は29・3%と2けた台の伸びとなる。
最も高い伸びを見込むのはパイオニアで、営業利益91・8%増。新興国など海外での販売増に加え、「震災やタイ洪水による負担増が大きく減るため」(小谷進社長)という。
国内市場では復興需要への期待もある。住宅設備などの生産過程でも使われるアマダの板金加工機。復興需要と思われる受注増が、昨年度下期から出てきたという。
富士通ゼネラルは被災地の住宅向けに加え、節電意識の高まりで、省エネ型エアコンへの買い替えも追い風になっている。村嶋純一社長は「昨年から東北での需要がかなりアップしている」と実感する。
【】