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大手私鉄4社13年3月期、電気値上げの影響深刻 回復の足かせにも/神奈川

経済 | 神奈川新聞 | 2012年5月16日(水) 11:18

県内に路線を持つ大手私鉄4社の2012年3月期連結決算が15日出そろった。東日本大震災の影響から回復基調にあるものの、4社すべてが売上高を減らす結果となった。13年3月期は東京電力による電気料金の値上げがコスト要因となるなど回復の足かせになりかねない。

各社の鉄道運輸成績を見ると、輸送人員は東京急行電鉄が0・3%増となったほかは3社とも減少した。13年3月期は各社とも増加の見通しで、小田急電鉄は特急「ロマンスカー」の利用が増えていることから「徐々に回復している」(荒井一義専務)。東急電鉄は渋谷駅前の複合商業施設「渋谷ヒカリエ」の開業効果で「東急渋谷駅の乗降客数が2010年度に比べて1割ほど増加した」(巴政雄常務)とする。

明暗が分かれたのが不動産事業。相鉄ホールディングスはマンションの大型物件を販売したことによる収益で12年3月期の減収を補う形となった。13年3月期は賃貸の新規物件を増やすことで経常増益につなげる考え。京浜急行電鉄は川崎・港町駅前の大規模分譲マンション「リヴァリエ」について「計画通りに売れている」(廣川雄一郎取締役)と順調さをアピール。13年3月期連結予想で増収する見通しを示す。一方、東急電鉄は不動産販売が減少し13年3月期も引き続き減益要因になる見通し。

東京電力の値上げによる電車の電気代(動力費)への影響も深刻だ。東急電鉄は12億円の増加と想定。「複数の電気事業者と交渉しており、約半分を東電以外から購入する方向」(巴常務)とコストを減らす方針。小田急は13億円、京急電鉄は6億円、相鉄は4億円と見込んでいる。

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