
東日本大震災で被災した女性たちが制作した手編みのブローチが、横浜高島屋(横浜市西区)で期間限定販売されている。被災地の雇用環境が今も厳しい状態にある中、手仕事を通じて復興を支援しようと、大阪の会社が始めたプロジェクト。売り場には、丁寧に編み込まれたハートのブローチのほか、制作者が記した感謝のメッセージも掲示されている。13日まで。
「EAST LOOP(イーストループ)」と題した東北支援プロジェクトに取り組むのは、フェアトレード商品の販売を行う「福市」(大阪市)。
岩手県内のNPO法人の協力の下、震災で津波による甚大な被害を受けた同県陸前高田市、釜石市、宮城県石巻市などの女性たちがブローチ作りを行っている。1個840円で、商品代金の半分が制作した被災者らの手元に渡る仕組み。ブローチの一つ一つに制作者の直筆のニックネームが記され、手作り感が伝わる。
売り場に掲げられた制作者たちのメッセージボードには、こんな表現も。
「何をしていいか分からずボーッとしていると、自然と涙が出てきたりして大変でした」「自分たちにもできることがあると思える最初のことでした」
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