横浜市は6日、横浜市西区のみなとみらい21(MM21)地区の49街区(約1500平方メートル)に、光学薄膜形成装置メーカー「シンクロン」が第二本社ビルを建てると発表した。同社は隣地に本社を構えており、事業拡張のため、49街区を約9億7千万円で購入する。新ビルには認可保育所も併設する予定。総事業費は約40億円で、2013年度中の完成を目指す。
市は昨年11月から、横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール隣に位置する49街区の開発事業者を公募していた。シンクロンはレンズなどに膜を張る装置を造るメーカーで光学薄膜形成装置の分野では世界トップクラスという。08年に東京都品川区からMM21地区に本社を移した。今回、業務を拡大するため隣地の購入を決めた。
新たなビルは地上7階建て(延べ床面積6960平方メートル)で既存ビルと一体的なデザインとなる。オフィスでは開発研究などを行うほか、最新製品のショールームや横浜市の課題である待機児童解消に貢献する認可保育所(定員60~80人)も設けるという。
市は現在、MM21地区の四つの街区で開発事業者を公募中。同地区の開発状況は59%(暫定利用込みで82%)となっている。
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