
水素を燃料に使った世界初の旅客船「ハイドロびんご」(19トン)での横浜港周遊クルーズが22日から、横浜市中区の新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)発着で始まる。今年12月までの期間限定。通常は軽油のみでの運航となるものの、水素社会の早期実現を掲げるシンボルとして、ミナト横浜に新たな風を吹かせる。
観光船「マリーンルージュ」や水上バス「シーバス」を運航するポートサービス(同区)が実施する。
ハイドロびんごは、2021年7月に開発された全長約19メートル、定員82人の小型旅客船。水素と軽油の混成物を燃料とするのが最大の特徴だ。軽油のみで動く同型の船に比べて、二酸化炭素(CO2)排出量を最大約50%削減できるという。
開発した広島県尾道市の「ツネイシクラフト&ファシリティーズ」がシーバスシリーズの建造を手がけてきた縁もあり、同社の関連会社でハイドロびんごを保有する「ジャパンハイドロ」(同県福山市)とポートサービスが提携。横浜港での運航が実現した。
運航面の課題とクルーズ詳細は
世界初の水素旅客船で横浜港クルーズ ハンマーヘッド発着
横浜ハンマーヘッドに係留された水素旅客船「ハイドロびんご」=横浜市中区 [写真番号:1154185]
航行する水素旅客船「ハイドロびんご」=横浜港 [写真番号:1154186]
関係者向けの試乗会で船の説明をする開発会社の神原社長=横浜港 [写真番号:1154187]