相鉄・東急直通線が18日に開業する。神奈川県央や横浜市西部から東京、埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの未来は。挑戦の現場を追った。

東急線綱島駅(横浜市港北区)を降りて、小さな商店が続く道を進むと、建設中の高層ビルが目に入る。東急(東京都)が手がける分譲マンション「ドレッセタワー新綱島」だ。
18日に開業する相鉄・東急直通線の新駅となる新綱島駅に直結。区民文化センターや商業施設も入居する複合ビルで、駅前地区再開発事業のリーディングプロジェクトに位置付けられている。
住宅棟は地上29階。252戸(1LDK~4LDK)は、2021年11月に販売を開始し、22年9月に完売。当初の想定より3カ月ほど早かったという。
「綱島エリアの価値が高まっている」。ドレッセタワー新綱島を担当する東急の田中翔太主査は、相互直通の効果を実感する。
一般的にマンション購入者は地元住民が6~7割を占めるが、今回は半数ほどで、都内居住者も2割程度いた。年代別では30~40代のファミリー層が中心。「東京に勤務している人も利便性に魅力を感じてくれている」と手応えをつかむ。
メリットは新横浜駅接続
相鉄・東急直通線の挑戦 進む再開発、選ばれる沿線実現へ
建設中の高層ビルが目を引く新綱島駅周辺=3月16日、横浜市港北区 [写真番号:1146779]
新設された新横浜駅に到着する東急電鉄の車両(公式撮影) [写真番号:1146782]
東急線からの新幹線利用を促すプロモーションのイメージ(東急提供) [写真番号:1146780]
2月に開業した複合施設「星天qlay(ホシテンクレイ)」=横浜市保土ケ谷区 [写真番号:1146781]