相鉄・東急直通線が18日に開業する。神奈川県央や横浜市西部から東京、埼玉に至る広域的な鉄道ネットワークの未来は。挑戦の現場を追った。

〈神奈川東部方面線(仮称)の新設。二俣川-新横浜-大倉山〉
2000年、国の運輸政策審議会が出した18号答申は、東部方面線について「目標年次(15年)までに開業することが適当である路線」と位置付けた。新幹線アクセスの向上や、JR東海道線の混雑緩和が目的とされた。答申を受け、国、県、横浜市、関係する鉄道事業者は話し合いを重ねた。
ちょうどその頃、相模鉄道(同市西区)は、ある悩みを抱えていた。
「都心直通ない」空気感
相鉄・東急直通線の挑戦 横浜衰退回避の“禁じ手”
新綱島駅の見学会で、ホームに到着する東急電鉄の車両。反対側には、相模鉄道の車両が止まっている(公式撮影) [写真番号:1146339]
神奈川東部方面線のトンネル工事見学会で説明を聞く参加者ら=2016年、相鉄線西谷駅近く [写真番号:1146345]
横浜駅西口にそびえ立つ「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」(資料写真) [写真番号:1146346]
相鉄・JR直通線で運行する相鉄12000系車両=海老名駅(資料写真) [写真番号:1146342]