
新型コロナウイルス禍はいまだ収束せず、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する資源高、円安、人手不足など、中小企業経営者にとって先行き不透明な局面が続く。県中小企業団体中央会の森洋会長(全国中小企業団体中央会会長)に今後の見通しなどを聞いた。「トンネルの先の灯火(ともしび)」はまだ、見えているのか─。(聞き手・吉田 勝行)
─2022年を振り返って、どんな1年だったか。
「ウクライナ侵攻でまず原油が暴騰し、それに伴い資源高、資材高、物価高につながっていった。加えて日米の金利差拡大が原因の円安。コロナ禍は収束を見ないままに年を越してしまった。これだけいろいろなことが起きるのも、為替が円安に振れるのも、物価がこんなに上がるのも想定外だった」
─中小企業の現状は。