ごみゼロ・循環型経済(サーキュラー・エコノミー)を掲げる小田急電鉄(東京都)と座間市の協働が成果を出している。同社の「WOOMS(ウームス)」というシステムで、収集車両の位置情報や収集状況をリアルタイムで把握。ごみ収集の見える化、スマート化を実現し、作業効率化やごみの減量・資源化につなげている。両者の取り組みを2回に分けて伝える。

もっぱら人を運ぶ小田急電鉄(東京都)がなぜ、ごみ収集という静脈物流に着手したのか-。
座間市と協働を続ける同社経営戦略部の正木弾課長(43)によれば、「百年の計といえる複々線化を終え、次の100年に何をと考えた上で挙がった事業の一つ」。デジタル化や高齢化の進行、鉄道需要の減少が想定される中、「ごみ問題という社会課題に立ち向かい、ビジネス化する新規事業」という。
ピンチをチャンスに
小田急WOOMS×座間市(下) 多様な取り組み続々
環境問題を考えるヒントにしてもらおうといつも自分たちでデザインを考えるパッカー車と資源対策課のメンバーら [写真番号:1132215]
クリーンセンターでは雨水利用の取り組みも。小田急の正木課長(左)と座間市の依田課長の協働のアイデアは尽きない [写真番号:1132216]