今年のニュースを神奈川新聞記者が回顧する「刻む2022」。第8回は円安・物価高。複雑に絡んだ要因と、その影響をひもとく。
崎陽軒のシウマイ弁当、江戸清の豚まん、ありあけのハーバー、鈴廣のかまぼこ…。神奈川を代表するこれら名産品の共通点は今年、原材料価格の高騰に伴い価格改定されたこと。各社はつまり、「値上げ」に踏み切った。
値上げを巡っては、衝撃的な調査結果も示されている。帝国データバンク(TDB、東京都)が21日に公表した主要食品会社105社への調査によると、今年値上げされたのは2万822品目。平均改定率は14%に達した。特に10月単月だけで6699品目に上り、TDBは「記録的な値上げラッシュの1年だ」と総括した。
緊急措置
記録的値上げラッシュ 円安・物価高
10月からの値上げを知らせる紙が、お酒を売るコーナーにかかげられた東京都内の量販店(りょうはんてん)=9月(共同) [写真番号:1130608]
食品値上げ品目数(実測と予測)の推移 [写真番号:1130609]