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横浜国大アメフト部、支援企業獲得へ奔走 OBが法人設立

経済 | 神奈川新聞 | 2022年12月11日(日) 11:50

カナデンのロゴを指さす横浜国大アメフト部の選手たち。後列は同社の社員ら=東京都調布市

 横浜国立大学(横浜市保土ケ谷区)アメリカンフットボール部のOB有志が、スポンサー企業の獲得に奔走している。昨年5月に一般社団法人を立ち上げ、チームの支援活動を本格化。学生スポーツの魅力を訴えて協力の輪を広げながら、練習環境の整備を進めている。

 11月27日、東京・調布で行われた関東学生アメフト1部リーグの最終戦。横浜国大は強豪の日本大学に食らい付き、敗れはしたが何度も見せ場をつくった。

 「学生のひたむきな姿は人の心を動かす。大人も全力で役目を果たさないと」。チームの後方支援を担う一般社団法人「横浜国立大学マスティフスクラブ(YMC)」の横川翔馬代表理事(38)は力を込めた。

京大、東大を参考に

 今シーズン、選手が着用していたユニホームの胸部分には「KANADEN」の文字が入った。YMCの営業を受けて初のスポンサー企業となったエレクトロニクス商社、カナデン(東京都)のロゴだ。

 「かねて若い方々を応援したいという思いがあった」と同社の黒田暢彦執行役員。横浜国大アメフト部のOBが勤務しているのに加え、源流となった会社の発祥地が横浜だった縁もあり、今夏に年間100万円のスポンサー契約を結んだ。

 資金提供に乗り出してくれた企業はまだ1社にとどまるが、YMCで法人営業を担当する島内秀(しげる)コーディネーター(65)は「地元の企業にも積極的に声をかけていきたい」と意気込む。

 取り組みの参考にしているのは、横浜国大に先駆けて一般社団法人を設立した京大や東大のアメフト部。企業などからの資金集めに成功し、チームの強化につなげているという。

 YMCによれば、部の運営費は年間約3500万円。これまでは部費とOB会費、後援会からの寄付で賄うのが精いっぱいで、練習環境の整備に充てる余力は乏しかった。豊富な資金力を有し、スポーツ推薦で高校の有力選手を獲得している私大との間には「歴然とした差」がある。

 「まずは、練習グラウンドの芝生化とクラブハウスの新設を実現したい」と横川代表理事。芝生化には約4千万円、クラブハウスには約5千万円が必要と試算し、スポンサー企業の獲得に向けた営業活動を強化していく考えだ。

トレーニング環境改善への取り組み

 
 

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