新型コロナウイルス禍で飲食業の苦境が続く中、異業種から新規参入する動きが出ている。企業としては新たなビジネスモデルを構築し、体験価値を提供することで需要を獲得。同業他社と差別化を図り、本業の来店につなげる狙いもありそうだ。
今年8月、横浜市営地下鉄センター南駅前の商業施設内に焼き肉レストラン「焼肉ギュウトピア」(同市都筑区)がオープンした。
運営するのは、県内外で食品スーパーマーケットを展開するロピア・ホールディングス(川崎市幸区)のグループ会社eatopia(イートピア、同)。近くにロピアの店舗があり、同じ流通網で安く仕入れることができるメリットを生かした新業態の郊外型焼き肉店で、夜の平均客単価は5千円程度という。
イートピアは2019年11月、都内に高級業態の焼き肉店を出店して以来、東京の人気エリアを中心に進出。今年に入り、銀座駅直結ビルなど好立地の場所にも店舗を構えている。
一等地に出店できる理由
ロピア、ニトリ…飲食業へ参入相次ぐ 新ビジネスの勝算は
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開店前から並んで待つ客もいる「焼肉ギュウトピア」=横浜市都筑区 [写真番号:1118159]
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「焼肉ギュウトピア」で提供している黒毛和牛A5ランク霜降り肉のランチセット(1650円) [写真番号:1118160]