電線やケーブル類の製造・販売を手がける昭和電線ホールディングス(HD、川崎市川崎区)と古河電気工業(東京都)が出資して設立したSFCC(同区)。両社グループで扱うビルや住宅向けの汎用(はんよう)電線の販売会社として活動してきたが、今年7月に同製品の製造部門を統合、製販一体の体制に刷新した。川瀬幸雄社長に、刷新の狙いや事業の展望について聞いた。(聞き手・片田 正記)
─SFCCとは、どのような会社か。
「2020年4月に昭和電線HDと古河電工が出資して営業を開始した会社で、主にビルや住宅で使われる汎用電線を販売している。21年度の売り上げは約556億円。昭和電線グループの連結売上高のうち、3割程度を占めている」
─製販統合の狙いは。