世界的流行が続く新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、神奈川県内の中小企業は苦境に立たされ続けている。こうした企業の経営を支えるべく、さまざまな取り組みを進めているのが、神奈川産業振興センター(KIP、横浜市中区)だ。茂木吉晴理事長(66)に、中小企業支援の展望を聞いた。(聞き手・片田 正記)

─理事長就任から半年が経過した。
「就任当時は新型コロナウイルス感染拡大のいわゆる第6波の真っただ中で、今も第7波に見舞われている。さらに原材料や電気・ガス料金の高騰も起きており、景気の先行きが不透明な状況に不安な経営者も多いと思う。中小企業の経営を支えるKIPの理事長として、精いっぱい役割を果たしていきたい」
─コロナ禍で苦境にあるサービス業や小売業をどう支援するか。