ブックオフグループホールディングス(相模原市南区)は、県立平塚中等教育学校(平塚市)の実践的なビジネスを学ぶ夏期講習に協力した。「クリエイティブックストア!!」と題した課外授業で、9、10の両日には同校の中高生43人が商業施設「テラスモール湘南」(藤沢市)で古本の販売を体験。リユース事業について理解を深めた。
課外授業は、本の販売手法や付加価値を高める方法を考えることを通じ、思考力、実践力を養うのが目的という。
同社の森葉子取締役が講師を務める授業で、本の販売方法などを事前に学んだ生徒たち。実践の場では、同社が提供した1800冊の古本をグループに分かれて販売した。
購買意欲につなげようと、くじ引きの結果によって割引率を変えたり、希望の筆文字をプレゼントしたりと工夫を凝らし、9日だけで約2万3千円を売り上げた。参加した高校2年生の白鳥晃路さんは「自分たちで考えて販売するのは貴重な体験。売るための工夫は重要と感じた」と話していた。
同社は、リユース業態を生かした教育支援プログラムや講演活動を展開。昨年は16校71クラスで授業の運営をサポートしたという。(森 俊平)
古本1800冊販売せよ 平塚中等の講習にブックオフ協力
古本販売を体験する県立平塚中等教育学校の生徒たち。購入者には筆文字を進呈した=藤沢市 [写真番号:1105819]