新型コロナウイルス感染症の拡大が始まって2年余り。神奈川を代表する観光地、鎌倉や藤沢でも「ウィズコロナ時代」を見据えた観光への取り組みが始まった。インバウンド(訪日外国人客)の再開、マイクロツーリズム(近隣への観光)の浸透―。新たな局面を迎えた観光地の今をリポートする。
「海外の旅行代理店からの問い合わせが確実に増えてきた」
客足が戻り始めた鎌倉駅近くの目抜き通り「若宮大路」。その通り沿いに2020年4月に開業したホテルメトロポリタン鎌倉(鎌倉市小町1丁目)の営業担当者は手応えを隠さない。その要因の一つがインバウンド(訪日外国人客)の解禁だ。海外とのオンライン商談も増え始め、「良い兆し」を実感し、表情は明るい。