創業114年の歴史を誇り、名物「シウマイ」で知られる崎陽軒(横浜市西区)。新型コロナウイルス禍でイベント自粛などの影響を受けながらも、巣ごもり需要に対応した郊外出店など時流に合わせた施策を展開している。横浜のローカルブランドとしてさらなる需要獲得をどう図るか。4代目社長に就任した野並晃氏に戦略や展望を聞いた。(聞き手・森 俊平)

─就任に当たっての抱負と今後の経営方針を。
「歴代社長の横浜への思いを引き継ぎながら、これからも皆さまに愛される会社でありたい。社長になったから新しいことをやるのではなく、『今』、必要なことは以前からもやってきた。改めて経営方針を変えることは考えていない。しかし、時代ごとに変化するものはある。今後も、お客さまの需要に合わせた取り組みに注力する」
─コロナ禍の需要獲得に向けて取り組んだことは。