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「eスポーツ」人気じわり ゲーミングPC売り上げも好調

経済 | 神奈川新聞 | 2022年5月16日(月) 11:44

ゲーミングPCを求めて多くの来客がある=ドスパラ横浜駅前店

 テレビゲームの腕前を競う「eスポーツ」人気が神奈川県内でも高まっている。市場規模は毎年拡大を続けており、パソコン専門店や家電量販店では、高性能なゲームも行えるゲーミングPCや周辺機器の売り上げも伸びているという。

 「ゲーミングPCは、一部のコアなファンだけのものではなくなっている」。自作(BTO)パソコン大手のサードウェーブ(東京都)が運営する、ドスパラ横浜駅前店の西原崇店長はそう話す。

 国内外では国際的なゲーム大会やイベントが開かれており、プロチームや有名プレーヤーが誕生。賞金の獲得や、配信で広告料収入を得ることで、ゲームを仕事にするプロゲーマーが増えている。

 こうしたプロゲーマーの活躍もあり、この数年間は売り上げが特に伸びていると、西原さんは説明する。「ゲームにあまり詳しくない友達を連れてくるPC好きの若者や、親子連れの来店も増えた。裾野は着実に広がっている」

 専門店だけでなく、家電量販店でもeスポーツ人気は高まっている。

 「昨年から徐々にゲーミングPCや周辺機器の取り扱い店舗を拡大しており、少しずつ動き出してきた印象だ」と話すのは、ノジマ(横浜市西区)でマーチャンダイザーを務める大塚晃樹さん。

 藤沢市の店舗では、長時間座っていても疲れにくいデザインのゲーミングチェアやデスクなど、周辺機器の品ぞろえを拡充した。「爆発的な売り上げ増とはいかないが、認知度は確実に高まっている。今後も少しずつ展開していきたい」と意気込む。

 近年は、市場規模も拡大基調にある。

 神奈川県eスポーツ連合の森泰志代表理事によると、eスポーツ大会の収益や賞金に限った直接市場の規模は2021年時点で約86億円。22年には127億円に拡大し、25年には600億~700億円にまで成長すると見込まれている。

 森さんは、eスポーツは特にホテル業との相乗効果が高いとした上で「今後、大会を招致・運営すれば、一般的なプロスポーツの興行と同じく宿泊や物販で利益を上げることも可能だ」と期待を寄せる。

 同団体は横浜市内にeスポーツを体験できる施設の開設も計画しているといい、「eスポーツの振興と発展、選手の育成、地域産業の発展に貢献できるよう活動していく」としている。(片田 正記)

川崎拠点のプロチームも

 
 

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