子どもたちに無料で夕食を振る舞う居酒屋「味(み)くり家(や)」をはじめ、横浜市港北区を拠点にスーパーや酒販店を展開しているよつやグループ。地域貢献を掲げて収益を求めない施策に取り組む理由や、ローカルスーパーの生存戦略を坂田真一代表に聞いた。(聞き手・武田晃裕、細谷康介)

─子ども食堂を始めた経緯は。
「われわれは創業以来、地域の方々に支えられてきた。だから、恩返しができるのならとことんやりたい。子どもの7人に1人は相対的貧困との調査結果があり、食での支援を思い立った。私が仕事人間だったせいで、自分の子どもと向き合えなかったことへの反省もある」
─利用者を増やすために手弁当のイベントまで開催している。