新型コロナウイルス禍に伴うテレワークの普及で、オフィスの在り方が大きく変化している。時代に求められるオフィスの役割と今後の行方は-。長年、最適な空間創造を提案してきたオフィス家具大手オカムラ(横浜市西区)の中村雅行社長に聞いた。(聞き手・佐藤 百合)

─コロナ禍がもたらしたオフィス家具市場の変化をどう感じているか。
「(感染症流行初期に)政府が出社率の抑制を要請して、オフィスに来る人は3~5割程度になった。『伝票を見て何かを処理する』といった仕事は在宅でもできるし、業績も落ちないので、経営者は『賃料がもったいないので、オフィスを返せ』と考え始めた。ただ、急激に変化している世の中の流れに対応するには部門横断型で仕事を進めることが重要だ。この1年で、『オフィスは創造する場に』というトレンドに変わった」
─具体的には。