コロナ禍を追い風としながらも競合ひしめくスーパー業界。神奈川県内各社の生き残り戦略を追う。
「こんなに種類増えたんだね」「これ、今日の夕飯にしようか」
「そうてつローゼン葉山店」(葉山町)入り口正面に設けられた総菜コーナーには、葉山牛の焼き肉弁当や地元の漁港から仕入れた魚を使ったすし、店内で焼き上げたパンなどがずらりと並ぶ。その数は約500品目。売り場には家族連れや高齢者らの姿が目立つ。
2月23日にリニューアルオープンした同店。1995年の開店以来初めてという大型改装における最大の変化は弁当や総菜、ベーカリーといった商品を1カ所に集約、3割ほど品ぞろえを拡充したことだった。
「総菜をここまで全面に打ち出すことに戸惑いもあったが、初日から売れ行きは好調だった」。藤城毅郎店長(48)は手応えをつかむ。
ワインだってすぐ買える
食品スーパー神奈川の陣(下)売れる総菜、弁当…舞台裏は
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リニューアルオープンした「そうてつローゼン葉山店」の総菜コーナー。内食需要の獲得を狙っているという=葉山町 [写真番号:1056935]