世界有数の森林大国が変革期に差し掛かった。「ウッドチェンジ」の挑戦を追う。
豊富な森林資源は、輸入材の陰に隠れて眠りから覚めずにいる。しかし、ここにきて二筋の光が差してきた。一つは「脱炭素」だ。
菅義偉(73)は首相就任直後の20年、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルを50年までに目指すと宣言した。林野庁企画課の課長補佐、宮脇慈(42)は力を込める。
争奪戦が勃発
木材活用、神奈川の現場(2)追い風に乗れない理由
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森林面積の約4割を占める人工林。太陽光を行き渡らせるためには間伐が欠かせない=小田原市久野 [写真番号:1046739]