世界有数の森林大国が変革期に差し掛かった。「ウッドチェンジ」の挑戦を追う。
競い合うようにそびえ立つ木々の隙間から、冬晴れの青空がのぞく。林床を覆う植物に、柔らかな陽光が燦々(さんさん)と降り注ぐ。間伐によって木の根元や土壌に光が届き、水源林としての機能が保たれている証左だ。
宮ケ瀬湖の西側に位置する相模原市緑区鳥屋(とや)。標高約600メートルの地に、樹齢70年を超すスギの人工林が広がっている。
日本が誇る宝だけど
木材活用、神奈川の現場(1)豊かな資源「このままでは」
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そびえ立つ古木の樹冠を見上げるつくば林業社長の松浦。枝葉の隙間から陽光が差し込む=相模原市緑区鳥屋 [写真番号:1045598]