未知のウイルスとの闘いは2022年も続く。苦境に立たされた県内企業が傷を癒やし、再び走りだすためには、自社の経営努力に加えて地域金融機関の支えが欠かせない。支援はかくあるべきか。金融機関を指導、監督する金融庁の中島淳一長官に聞いた。(聞き手・武田晃裕、城所壮太)

─新型コロナウイルス禍にあって、地域金融機関に何を期待するか。
「各社の実情をつぶさに確認し、事業をどう再生させていくか、あるいは集約や転換をどう進めていくかを見極め、支援してほしい。コロナ禍によって、金融機関は事業者とより密接に対話できるようになった。しっかりと寄り添い、話し合いを重ねてもらいたい」
─出身地の神奈川で言えば。