部品不足による車の生産停滞といった課題に直面している自動車販売業界。電気自動車(EV)の推進に向けた動きもみられる中、新車販売台数はどのように推移し、業界の先行きはどうなっていくのか。県自動車販売店協会の会長を務める神奈川トヨタ自動車(横浜市神奈川区)の上野健彦会長に聞いた。(聞き手・細谷 康介)

-昨年9月以降、月ごとの新車販売台数が前年を下回っている。
「新車の販売台数は、受注数でなく生産数で説明されるため減少となっている。昨年前半は、前年の受注分を含め順調に生産できていた。しかし、後半にかけては半導体不足の影響や、新型コロナウイルス禍で海外工場での部品製造が停滞したことなどを要因に、各メーカーが大幅な減産を余儀なくされた。お客さまにとっては『注文しても車が届かない』という状況が続いてしまっている」
-現在の受注状況は。