相鉄グループが流通事業を強化している。鉄道やホテル部門の苦境が続く中、県内を基盤にスーパー「そうてつローゼン」を展開する相鉄ローゼン(横浜市西区)は、10年間で営業利益の倍増を目指す。群雄割拠の業界にあって、いかに拡大への道筋を描くのか。曽我清隆社長に聞いた。(聞き手・武田晃裕、徳増瑛子)

─ローゼンの強みは。
「生鮮品にこだわっている。青果で言えば、バイヤーが全国の産地を巡って特色を持つ農家を探し出し、独自に仕入れている。これは魚も同じで品質面への評価は高い。全54店舗の約8割は地場野菜も販売している。お客さまの反応が非常にいいので拡大していく」
─スーパー業界は競合が激しい。