コロナ禍での生活様式の変化などから、人々の消費に対する意識は変わり、新たな動きが表れている。顕在化する消費の変調を追う。

「旅行やレジャーなどに行けない代わりに、『モノ』にお金をかける人が増えている」。横浜高島屋(横浜市西区)外商部の伊藤洋崇課長(33)は、新型コロナウイルス禍で変化した消費動向をこう分析する。
外商部では、このところ高価格帯商品に対する引き合いが強く、平均客単価も上昇傾向にある。
例えば腕時計。「今までは100万円台が主力だったが、現在は300万~400万円程度の商品の需要が高まっている」と伊藤課長は話す。
減る「衝動買い」
消費の変調(上)高額品は堅調、買い物に「楽しみ」求めて
来店客に商品を紹介する横浜高島屋外商部の伊藤課長。高額商品への需要の高まりを実感しているという=横浜市西区 [写真番号:899030]