さよならマリンパーク(1)念願の「サーカス水族館」誕生
経済 | 神奈川新聞 | 2021年9月27日(月) 19:58
国内でも先駆的な水族館として多くの人に愛されてきた京急油壺マリンパーク(神奈川県三浦市三崎町小網代)が9月30日、閉館する。ゆかりの深い人たちの証言を交えながら53年間の歴史を振り返る。
「サーカス水族館」という一冊の本がある。1956年に発刊され、著者は末広恭雄東京大教授。のちの京急油壺マリンパーク初代館長である。
従来の水族館のように珍魚の収集だけに終始することなく、魚の習性を生かしたショー仕立ての展示や、魚本来の動きを見せて不思議な生態を紹介する水族館の建設を提唱する科学小説だった。
66年に起工式
さよならマリンパーク(1)念願の「サーカス水族館」誕生
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色を識別できる能力を応用し、横断歩道を渡っているように見せる魚のパフォーマンスは今も続いている=京急油壺マリンパーク [写真番号:838211]