京浜急行電鉄の原田一之社長は28日までに神奈川新聞社のインタビューに応じ、中期経営計画に基づく三浦半島での新たな取り組みを語った。
地域の魅力を高めて幅広く発信するため、外部や地元の事業者と連携して取り組む必要性を強調した。(聞き手・佐藤 浩幸)

─コロナ禍の厳しい経営環境にもかかわらず三浦半島に力を入れる理由は。
「確かに戦後では一番厳しいが、ワクチンが普及すれば来年の9月ごろにはインバウンド(訪日外国人)も元に戻るだろう。そのときにどんな事業を展開するか考えた場合、三浦半島は大きな要素になる」。
「小網代の森が典型だが、三浦半島は海、山ともに自然豊かで、東京から1時間余りとアクセスにも恵まれている。そしてマグロや大根に代表される農水産物が豊富。そんな自然と食の素晴らしさを見直してもらえるチャンスだ」
─外部事業者と滞在拠点の再整備を図ったり、地域事業者などとエリアマネジメント組織の活動を強化したりする狙いは。