毎日の料理を楽しみにする─。そんな目標を掲げる料理レシピサイト運営のクックパッドが5月、本社を東京・恵比寿から横浜・みなとみらい21(MM21)地区に移転した。新天地で描く新規事業の強化策について、国内事業の最高経営責任者(CEO)を務める福崎康平氏に聞いた。
─定款で「毎日の料理を楽しみにする」ことを会社の使命と定義し、達成時の「解散」を明記している。
「多くの会社は、新たな技術や仕組みで世の中を便利な方向へと傾けようとしている。ただ私たちは、料理を便利にするでも簡単にするでもなく、楽しみにしたいと考えた。外食や中食の流れが加速する中、もっと食卓から楽しみを生み出すための手段を提示したい」
「そのためには料理全体の『次』を考えていく必要がある。これまではレシピの会社だったが、新たに生鮮食品のネットスーパー『クックパッドマート』を立ち上げた。料理の楽しみを普及させたいという生産者や作り手と、消費者を直接つなぐ仕組みにしている」
─クックパッドマートの特徴は。